第70回心ぴく映画コーナー
第70回心ぴく映画コーナーです。
さっそく今回見た8本の映画の巻来功士的感想をば。
「テイカーズ」渋い脇役達が顔を揃え、誰が生き残るのか分からない強盗アクション映画。
派手な、強盗シーンや仲間の裏切りによる銃撃戦シーンは見ごたえあり。
ただ、誰が生き残るか分からないという、裏を返せば、そこまで強烈な人物描写がなく、少し食い足りない気持ちが残るのも確か。
でもなかなか楽しめる掘り出し物の映画になっているので、点数は
☆☆☆です。
「マネーボール」
働くお父さんなら、必ずグッとくる映画になっています。
弱小球団とそこを任された、GMの実話です。
GM・選手・監督・スカウトそれぞれがチームの為、家族の為に戦っている姿がある意味淡々と描かれていて、そのリアリティーに、まだまだハリウッド映画も捨てたものじゃないと、アメリカ映画の底力を見せつけられて嬉しくなりました。
文句なしの傑作です。
☆☆☆☆のお薦め作品です。
「コンテイジョン」久々の、ソダーバーグ監督の傑作です。
アカデミー受賞俳優そろい踏みの、リアルな細菌感染パンデミックシュミュレーション映画です。
まず、映画は感染2日目から始まります。この演出がなかなか良く、細菌感染のスピード感を表し、最後までまったく飽きさせる所はありません。
保険機構や政府がどう動くかもしっかり取材されており、まるで上質のポリティカル(政治)サスペンスを見ているようです。当然主役級の俳優ばかり出ているので良い意味で均等に扱われていて誰が生き残るか分からない展開が生きていて、そのサスペンスが面白さを拡大させています。皮肉なラストも面白く、文句なしの傑作になっていました。
☆☆☆☆の傑作お薦め映画です。
「ピザボーイ史上最凶のご注文」
とても面白い私好みのギャグアクションの傑作です。
主人公は、ピザを30分以内で配達しなければならない使命を帯びた、凄腕ドライバー(?)というかピザの配達人です。この主人公が、変な二人組に爆弾を巻かれ、強盗を強要されます。前半はこの物語の登場人物紹介という所で、少し展開はノロノロしていますが、中盤からのスピード感は半端じゃなく、アクションコメディーの教科書と言っていい位の大笑いの出来になっています。最後まで見ると前半のモタモタもなるほど頷ける仕組みになっているのです。ラストの盛り上がりと落ちが最高の、もう一度みたい傑作心ぴく映画になっています。
ということで、誰が何と言おうと☆☆☆☆☆の大好きな心ぴく映画です。
「50/50フィフティ・フィフティ」
実話の映画化らしい作品です。
健康に気を使う、真面目な若者がガンを宣告されます。
その周りの人々の反応がリアルに、そしてコメディチックに描かれていきます。
なるほどこの映画は、わざと重々しくしていなくて、涙の量も多くはありません。
だから良いのです。後半の、一見不真面目な親友がある事をしていたと知るシーンは、画面には一切の涙のシーンはないのですが、思わず目頭が熱くなりました。
これぞ、映画的感動の真骨頂です。
我が国でいわゆる泣ける映画を作っている方々は、この映画の爪の垢を飲んで勉強してください。素晴らしい映画です。
というわけで、限りなく心ぴく映画に近い大傑作映画。
☆☆☆☆と2分の1☆ということで超お薦め作です。
「スウィッチ」
フランス製サスペンス映画です。
ご都合主義満載の、展開に目が点になりました。
普通の女の子が、殺人犯に間違えられるという展開ですが、パリ警察の間抜けさの為、すぐに人違いだと分かりそうな真犯人の穴だらけの完全犯罪計画が、まんまとラストまで遂行されてしまうストーリーは耐え難いものがありました。主人公の女性に、感情移入出来る人だけ限定にお勧めの映画です。
ということで☆ひとつです。
「リアル・スティール」素直に面白い映画でした。ダメ男の成り上がりストーリーは、ベタな演出が逆に良い効果を出していて、感動しました。
ということで☆☆☆☆です。
「宇宙人ポール」
過去の宇宙人映画の良いエッセンスだけを抜き出しパロディー化したような、稀有な成功作です。
しかし、この映画を見ると、我が国のオタクと、海外のオタクの違いがはっきりと分かります。海外のそれには負け犬感などは全く無く、逆に時代の最先端を走り、いわゆる大人の常識を嘲笑する強さと、自由こそが誇れるものだという、かっことした信念をも感じさせてくれるのです。それに比べて我が国は・・なんとも後ろ向きな感じばかりで・・。
という事さえも考えさせる、元気が出る傑作映画です。是非見てください。
ということで、☆☆☆☆☆の心ぴく映画でした。
と、ここまでが、2011年度内に観た映画です。
次回は、2011年度、巻来功士的映画ベストテンの発表です、お楽しみに。
さっそく今回見た8本の映画の巻来功士的感想をば。
「テイカーズ」渋い脇役達が顔を揃え、誰が生き残るのか分からない強盗アクション映画。
派手な、強盗シーンや仲間の裏切りによる銃撃戦シーンは見ごたえあり。
ただ、誰が生き残るか分からないという、裏を返せば、そこまで強烈な人物描写がなく、少し食い足りない気持ちが残るのも確か。
でもなかなか楽しめる掘り出し物の映画になっているので、点数は
☆☆☆です。
「マネーボール」
働くお父さんなら、必ずグッとくる映画になっています。
弱小球団とそこを任された、GMの実話です。
GM・選手・監督・スカウトそれぞれがチームの為、家族の為に戦っている姿がある意味淡々と描かれていて、そのリアリティーに、まだまだハリウッド映画も捨てたものじゃないと、アメリカ映画の底力を見せつけられて嬉しくなりました。
文句なしの傑作です。
☆☆☆☆のお薦め作品です。
「コンテイジョン」久々の、ソダーバーグ監督の傑作です。
アカデミー受賞俳優そろい踏みの、リアルな細菌感染パンデミックシュミュレーション映画です。
まず、映画は感染2日目から始まります。この演出がなかなか良く、細菌感染のスピード感を表し、最後までまったく飽きさせる所はありません。
保険機構や政府がどう動くかもしっかり取材されており、まるで上質のポリティカル(政治)サスペンスを見ているようです。当然主役級の俳優ばかり出ているので良い意味で均等に扱われていて誰が生き残るか分からない展開が生きていて、そのサスペンスが面白さを拡大させています。皮肉なラストも面白く、文句なしの傑作になっていました。
☆☆☆☆の傑作お薦め映画です。
「ピザボーイ史上最凶のご注文」
とても面白い私好みのギャグアクションの傑作です。
主人公は、ピザを30分以内で配達しなければならない使命を帯びた、凄腕ドライバー(?)というかピザの配達人です。この主人公が、変な二人組に爆弾を巻かれ、強盗を強要されます。前半はこの物語の登場人物紹介という所で、少し展開はノロノロしていますが、中盤からのスピード感は半端じゃなく、アクションコメディーの教科書と言っていい位の大笑いの出来になっています。最後まで見ると前半のモタモタもなるほど頷ける仕組みになっているのです。ラストの盛り上がりと落ちが最高の、もう一度みたい傑作心ぴく映画になっています。
ということで、誰が何と言おうと☆☆☆☆☆の大好きな心ぴく映画です。
「50/50フィフティ・フィフティ」
実話の映画化らしい作品です。
健康に気を使う、真面目な若者がガンを宣告されます。
その周りの人々の反応がリアルに、そしてコメディチックに描かれていきます。
なるほどこの映画は、わざと重々しくしていなくて、涙の量も多くはありません。
だから良いのです。後半の、一見不真面目な親友がある事をしていたと知るシーンは、画面には一切の涙のシーンはないのですが、思わず目頭が熱くなりました。
これぞ、映画的感動の真骨頂です。
我が国でいわゆる泣ける映画を作っている方々は、この映画の爪の垢を飲んで勉強してください。素晴らしい映画です。
というわけで、限りなく心ぴく映画に近い大傑作映画。
☆☆☆☆と2分の1☆ということで超お薦め作です。
「スウィッチ」
フランス製サスペンス映画です。
ご都合主義満載の、展開に目が点になりました。
普通の女の子が、殺人犯に間違えられるという展開ですが、パリ警察の間抜けさの為、すぐに人違いだと分かりそうな真犯人の穴だらけの完全犯罪計画が、まんまとラストまで遂行されてしまうストーリーは耐え難いものがありました。主人公の女性に、感情移入出来る人だけ限定にお勧めの映画です。
ということで☆ひとつです。
「リアル・スティール」素直に面白い映画でした。ダメ男の成り上がりストーリーは、ベタな演出が逆に良い効果を出していて、感動しました。
ということで☆☆☆☆です。
「宇宙人ポール」
過去の宇宙人映画の良いエッセンスだけを抜き出しパロディー化したような、稀有な成功作です。
しかし、この映画を見ると、我が国のオタクと、海外のオタクの違いがはっきりと分かります。海外のそれには負け犬感などは全く無く、逆に時代の最先端を走り、いわゆる大人の常識を嘲笑する強さと、自由こそが誇れるものだという、かっことした信念をも感じさせてくれるのです。それに比べて我が国は・・なんとも後ろ向きな感じばかりで・・。
という事さえも考えさせる、元気が出る傑作映画です。是非見てください。
ということで、☆☆☆☆☆の心ぴく映画でした。
と、ここまでが、2011年度内に観た映画です。
次回は、2011年度、巻来功士的映画ベストテンの発表です、お楽しみに。
# by mind-house | 2012-02-03 01:51