IE9ピン留め

早くも第69回心ぴく映画コーナー

早くも第69回心ぴく映画コーナーです。
なんとか月1、出来れば月2でアップしたいと思っている所です。
今回から、1つは、まったくお勧めしない映画。
     ☆☆2つは、1、2か所見るべきシーンはあるが、お好きな人だけどうぞ的映画。
     ☆☆☆3つは、面白いが、惜しい所もある。傑作にもう少しの映画。
     ☆☆☆☆4つは、ほとんど、傑作の面白映画。
    ☆☆☆☆☆5つは、私、巻来功士の心臓をぴくぴくさせた大好きな心ぴく映画。
と、いう事で進めさせてもらいたいと思います。
2011年11月8日試写会で、鑑賞。来年3月公開予定
「ドライブ」昼は、カースタントマン。夜は、強盗に雇われて警察から逃がす事を生業にしている凄腕ドライバー。そんな涎が出るほどカッコいい男を主人公にした、近頃珍しいアクション映画でした。ファーストシーンからのカッコよさと言ったら、オシッコちびりそうなほどで、心ぴく大傑作映画になると予感させられたほどでした。中盤からの盛り上がりもなかなか血をたぎらせてくれて、さあいよいよクライマックス。想いは届かぬが、愛した女とその子供のために、命を掛けるラストシーン。しかし、なんと、なくてはならないシーンがないのです。
リアリティーはあるのですが、なくてはならないシーンが・・・。
私が何を言いたかったのか、その目で是非とも確かめてください。
見る価値はあるノワール感たっぷりの惜しい映画です。ということで
☆☆☆です。
11月15日鑑賞。
「インモータルズ‐神々の戦い‐」
この種の映画で、珍しくR15という大人映画の称号が与えられていたので見に行きました。
面白い。ミッキー・ローク演じる邪悪な王が、子供騙しじゃなく(ホラー映画並みに)怖い。人間達も全てのキャラクターが立っていて、感情移入できました。ギリシャ神話の神々は、逆に少し人間的すぎるかとも思いましたが、ラストの手に汗握る大バトル地獄絵図の伏線だと思えば、納得がいきました。神々の壮絶な戦いの中で、人間達の戦いが色あせず、より燃える演出が成功していた事には驚かされ、感動させられます。男子なら燃える事確実な大アクション映画です。
これほどパワーを持った映画なのに、私が見た都内のシネコンでは、たった10人ほどの観客・・。しかし日本を除く全世界では、記録的なヒットになっているということです。
どういうことでしょうか?
まるで深い闇が、日本だけを覆っているようです。
ターセム・シン監督、私は断然あなたを支持します。
ということで、大好きな豪快アクション心ぴく映画の超お薦め作です。
是非見に行ってください。
当然、☆☆☆☆☆です。
11月16日鑑賞。
「恋の罪」まず女優陣の脱ぎっぷりの良さに感動しました。心に闇を持つ女達の堕ちてゆく軌跡が丹念に描かれ、演技派女優達の熱演が、そのストーリーにパワーとリアリズムを与えていて、最後まで目が離せませんでした。
少しだけ中盤、中だるみはするものの、後半の母子口論バトルの凄まじさに、同監督の大傑作<冷たい熱帯魚>を彷彿とさせられ、クライマックスまで一気に観せられました。
面白かった。それが正直な感想です。ただ、もう少し上映時間を短くできれば、大傑作になったのではないかと思ったのも、また事実です。
しかし、にっかつロマンポルノファンだった私には、まさにプレゼント的映画です。
ありがとう、園子温監督。
お子様的映画ばかりの日本映画の中で、まさに大人の為の映画として輝きを放っている奇蹟的作品といえるでしょう。そんな超お薦め映画です。
☆☆☆☆です。

  # by mind-house | 2011-11-17 00:06 | Trackback | Comments(0)

第68回心ぴく映画コーナー(下)

第68回心ぴく映画コーナー(下)です。いよいよ心ぴく映画6本の発表です。
「一命」
いやな映画です。見終わった後こんなにいやな気持になった映画は久しぶりです。
これは、あくまで褒め言葉です。まず絵作りが重厚で、黒澤映画を連想し唸らされました。
そして、どうしようもない閉塞感のまま迎えるラスト。
観客を暗闇に突き落とすラストは圧巻です。
見終わってまさに、現代日本の閉塞感そのものを描き出している傑作ではないかと思いました。この閉塞感は、権力者だけが作りだしているものではなく、虐げられている庶民そのものも日本を閉塞感に溢れさせている共犯者ではないかと、語りかけている所です。
市民革命を起こした事のない、日本人像を時代劇の舞台を借りて真正面から描き出している傑作だと思います。
この映画を見ていやな気分になるのは、まさに私達が日本人だからではないでしょうか?
自分達の中にある、負の部分を見せられているからではないでしょうか?
そんなことまで考えさせられてしまう心ぴく映画の傑作です。
三池監督自身の傑作<十三人の刺客>の正反対のアプローチでまたまた作られた奇蹟的傑作、是非ご覧ください。
「ウインターズ・ボーン」
アメリカ中西部に住み、もっとも貧しいと言われている、アイルランド系アメリカ人、ヒルビリーと言われている人々の生活をリアルに描きながら、犯罪者である父を捜さなければならない、少女のタフで健気な行動に目が釘付けになる傑作です。
始まりからラストまで空を覆う低くたちこめた雲、映画全体を包む雰囲気はこの雲のように暗く、陰惨です。
まるで、命懸けでないと生きられない西部劇の世界にタイムスリップしたように感じるその映画の世界が現実に存在することに、驚かされます。
その中を幼い妹弟、精神の病に冒された母を助けるために17歳の少女が命懸けで父を捜す行動に出るのです。その狭く、親戚や知り合いばかりの村で消えてしまった父を・・。
その中でたった一人味方になってくれるのは、父の兄である、薬中の伯父さんだけ。
ぞくぞくするストーリー展開です。
父との再会(?)場面では、戦慄が走り同時に切なさが溢れました。
そんな心臓がぴくぴくするお薦めの大傑作映画です。

「ミッション8ミニッツ」SF映画の傑作です。
宣伝文句には、<映画通ほど騙される。>などとまるでどんでん返しミステリーサスペンス物のように謳われていますが、まったく違います。そんな思いで見たら。意味が分からない駄作としてしか映らないかもしれません。ラストはあえて様々な解釈が出来るように作られています。それでいいのは、この映画のテーマが事件解決などではなく、主人公の青年の、ある呪縛からの解放にあるからです。精神の自由を求める切なさがこのSF映画の核なのです。だからこそ、あるえないような設定が生きてくるのです。
彼の精神、そして皆の精神が自由になるラストには涙が出ました。
心ぴくSF映画のお薦めの大傑作です。精神を限りなく自由にしてご覧ください。
「チェルノブイリ・ハート」
今見ておかなければならないドキュメント映画です。
チェルノブイリ事故の20年後の真実が明らかにされています。おそらく、いや限りなく近い事がこれから我が国でも起こるでしょう。そうなれば我が国の存続そのものが危ぶまれる事態になるかもしれません。無関心は罪だと思い知らされるでしょう。しかしその時後悔しても遅いのです。
しかし、ロングランを続けるこの作品に対する、マスコミのまるで無関心を装うような態度はどうでしょうか。
この作品が、やらせドキュメンタリーと非難するネットの書き込みもありますが、そう思うのなら社会正義を実行するマスコミが徹底的にこの映画をたたくべきです。
そんな事もせず、まるで触れること自体を恐れているとしか思えない無視した状態は異常を通り越しています。
確かに、この映画をゴールデンタイムで流した場合、まちがいなく、ほとんどの国民は反原発の方に傾くのは目に見えているのですから。
それほど、強烈な真実の映像が映し出されています。原発を稼働させたい人々は絶対に一般市民に観せたくないと心に誓うドキュメンタリー映画、それがチェルノブイリ・ハートなのです。この題名の意味にも戦慄します。
今、日本人の、選挙権を持つ全ての人がその責任において必ず見ておかなければならない映画。それがチェルノブイリ・ハートなのです。
「ラスト・ターゲット」
殺し屋物の傑作です。引退を意識した中年の殺し屋の心情を、ジョージ・クルーニーが見事に演じ切っています。最後の仕事の舞台であるイタリアの古都、そこで知り合った神父と娼婦。仕事の連絡係をする謎の女、全てのキャラクターに謎があり素晴らしく魅力的です。緊張感みなぎる会話シーン。疑いながらも抱いてはいけない感情を娼婦に見出す男の切なさ、濃厚なベットシーン。まさにこれこそ大人のアクション映画です。
ラストの原題(暗闇の蝶)を彷彿とさせるシーンは感動的です。
そんな傑作心ぴく映画です。
超お薦め作品です。
「4デイズ」テロリストと、拷問のプロ、そしてFBI捜査官の虚々実々の駆け引きを描いたポリティカルサスペンスの大傑作です。
主役3人にはそれぞれの正義があり、その信念のために突き進んでいきます。
テロリストは、侵略国家アメリカに正義の鉄槌を振り下ろすために都市部に核爆弾を仕掛けます。拷問のプロはアメリカを救うために手段を選ばず、テロリストを痛めつけます。
FBI捜査官の女性は、倫理観を守りながらの捜査が民主主義の最後の砦だと信じて行動しようとします。
核が爆発するまで4日しかありません。この地獄のような状況で己が信念をぐらつかせる者。信念を貫き通そうとする者。別の信念を見出す者。そんな心の変化が見事に描き出されていきます。正義・悪を超越してゆく過程が素晴らしすぎます。
一切の妥協を許さない腹の据わった脚本が見事です。
まさかと思わせる展開、そして命懸けの信念を持った者の強さが勝利(?)するラスト。
ため息が出るような素晴らしいストーリー、人間ドラマと、世界情勢がリアルに融合した奇蹟的な映画です。
まさにこれこそ心ぴく映画の大傑作。超超お薦め映画です。
是非是非見てください。

  # by mind-house | 2011-11-14 01:11 | Trackback | Comments(0)

第68回心ぴく映画コーナー(上)

第68回心ぴく映画コーナー(上)です。
この4カ月間に観た映画は「アザー・ガイズ 俺たち躍るハイパー刑事!」「モールス」「ツリー・オブ・ライフ」「ハンナ」「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」「ラスト・ターゲット」「水曜日のエミリア」「チェルノブイリ・ハート」「メカニック」「復讐捜査線」「エッセンシャル・キリング」「ゴーストライター」「一枚のハガキ」「スーパー」「マイティ・ソー」「ピラニア3D」「アジョシ」「モンスターズ 地球外生命体」「この愛のために撃て」「監督失格」「スリーデイズ」「4デイズ」「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」「リミットレス」「ワイルド・スピードMEGA MAX」「ブリッツ」「一命」「ウインターズ・ボーン」「サウダージ」「人喰い猪、公民館襲撃す!」「ミッション8ミニッツ」「フェアゲーム」「ランゴ」「ラビット・ホール」の34本です。
今回のしょんぼり映画 は7本
「ハンナ」美少女殺し屋物。直接的描写は避けて、おとぎ話風にしていた為に全然乗れなかった。役者は頑張っていたのに残念な作品。
「復讐捜査線」期待して観に行ったのが間違いだった。
主人公のスーパー刑事的行動と、社会派サスペンス的物語が噛み合ってなくて、やはり乗れなかった。良いアクションシーンはあるのに残念。
「マイティ・ソー」神々の戦いを描いたプロローグは、3Dにマッチして良かったが、舞台が地上に移ってから盛り上がらず残念。
「アジョシ」主人公が若く良い男すぎて、アジョシ=おじさんにはとても見えない。元特殊部隊員と言うだけで強すぎて、まったくハラハラドキドキしなかった。韓国映画がアメリカ産80年代アクション映画(セガール・チャックノリス的映画)的になって行くのがたまらなく残念。
「この愛のために撃て」
うまくいきすぎ仏サスペンス映画。中盤は良かったが、やはりラストの御都合主義演出には乗れなかった。
「スリーデイズ」<この愛のために撃て>の仏監督が撮った前作のアメリカ版リメイク。
やはりうまくいきすぎサスペンスで、ラストがどうも的作品。
「フェアゲーム」名優ショーン・ペンとナオミ・ワッツ共演の実録スパイ映画ということで期待して見に行きました。しかし前半1時間は眠気との戦いでした。平凡な演出。良い人と悪い人と記号で語られるほどの薄い人間描写。名優2人が熱演している分、逆に観ていてつらい映画でした。これならドキュメント映画にしたほうがどれだけ衝撃的映画になった事か・・。
監督ダグ・リーマン。アクション演出では少しは見られる物を作れるだけに、社会派や、人間ドラマには手を出さないで、アクション職人監督の道を突き進んでください。そんな
監督、ミスマッチ映画です。
次は面白映画14本です。
「アザー・ガイズ 俺たち躍るハイパー刑事」御存知ウィル・フェレル主演のコメディー映画。脇役のスーパー刑事コンビの行動(?)に大笑い。傑作<俺たちフィギアスケーター>まではいかないが、かなり笑えます的面白映画です。
「水曜日のエミリア」
主演のナタリー・ポートマンのトラウマ的演技を、<ブラックスワン>ほどではないが、そこそこ楽しめる映画。父親との関係が良い。
「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」CG演出は、相変らずすごい。が、ストーリーはシリーズ3作の中で1番弱い。
ただ、面白い事は面白い映画。
「エッセンシャル・キリング」
アラブ兵が、ヨーロッパの雪原をただ逃げ回るだけの描写が面白い。
少しリアリズムに欠ける演出はあるものの楽しめる映画。
「ゴーストライター」
不安描写の名手であるロマン・ポランスキーの社会派サスペンス映画。
ある意味、民主主義を理想に掲げる国で観ると、考えさせられるラストを持つ傑作だが、
我が国で見ると、なぜそこまでして、スキャンダルを隠すのか分からないという観客が多くいるという可能性がある映画。
民主主義の必須条件は、マスコミが権力の監視機関として機能している事。
この事からして我が国は、そうでないことは明らかでしょう。
自分がそんな国にならされていたら、ラストは?な感じに見えるかもしれません。
そんな自分自身を判断できるオマケも付く映画になっています。お薦め面白映画です。
「ブリッツ」ジェイソン・ステイサム主演のそこそこ楽しめるサイコサスペンス風アクション映画。
どちらかに思い切ってシフトしていたら傑作になったかもな作品。
「モールス」
傑作スウェーデン映画<僕のエリ 200歳の少女>の完全コピーアメリカ映画。面白いのは当然だが、なぜか<僕のエリ~>より深みに欠ける映画に・・・。
「モンスターズ 地球外生命体」低予算宇宙生物襲来映画、低予算でほとんど宇宙生物は姿を現さないが、それが逆にリアリティーを高めている。ラストの全身を現すところがなかなか良かった映画です。
「ランゴ」
リアルで汚い生物たちばかり出るCGアニメ。しかし、意外に話はまっとうな西部劇である為、意外な物語の展開はなし、絵作りが凝っている分、惜しい作品になっています。
「メカニック」これも、ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画。70年代のブロンソン主演作のリメイクだが、殺し屋アクションなだけにブレルことはなく、痛快に楽しませてくれる。
前述した<ブリッツ>より間違いなく面白い作品。
「ワイルド・スピードMEGA MAX」
ワイルド・スピードシリーズで一番面白かった。車泥棒の親玉役のヴィン・ディーゼルと警官役のザ・ロックの肉弾戦やカーアクションは見ごたえあり、突っ込みどころは満載だが、最後まで飽きさせない面白映画になっていました。
「人喰い猪、公民館襲撃す!」思わぬ拾い物動物パニックムービー。猪CGの出来はそれほどではないが、出てくる登場人物全てに個性があり、へたな人間ドラマよりよほど見ごたえがありました。
「リミットレス」人間の脳をフルに働かせる薬が出来たらどうなるかを描いた映画。
薬を飲んだ後の脳の働きを具体的にCGで見せる所が新しく面白い。
ただラストがハリウッド的になったのが残念。もう少しで傑作になった面白映画です。
「1枚のハガキ」99歳の新藤兼人監督の実体験から生まれた映画。戦争の非人間さが静かに伝わってくる傑作になっていました。
太平洋戦争当時の女性の生き様を、大竹しのぶがリアルに熱演して素直に感動で来ました。
というわけで次は傑作映画7本です。
「ツリー・オブ・ライフ」テレンス・マリック監督の、アメリカのバラ色と言われた50年代の家族の映画です。現代の我が国にも通じる普遍的な家族の姿が描かれ、仕事で成功する事が男として立派な事と信じる父親像をブラッド・ピットが演じていて身につまされました。妻は良妻賢母型の女性で子供を愛し、夫を立て続けようとします。しかし、うまくいかない所がまたまた身に詰まされました。プロローグ30分の地球誕生から恐竜出現の映像には驚かされましたが。神の視線を絶えず感じて生活している敬虔なキリスト教信者にとっては至極当然の映像だったに違いありません。壮大な映像が気に食わない方は、登場する家族の生き様にのみ興味をもってみても飽きさせない傑作になっていると思います。お勧め映画です。
「スーパー」
切れている奴ばかりが登場する、傑作<キック・アス>から映画的風格を取り除いたような、残虐コメディー映画。好き嫌いがはっきり分かれる映画には私的には傑作が多いと思います。中途半端ではなく、思いきりの良さがぶれない空気を作っているからだと思います。この映画もそういう作りでついてこれない人は置き去り映画ですが、傑作です。
好きな人だけにお薦めの傑作映画です。
「ピラニア3D」これぞ、3Dの効果を正しく使った見世物的パニック物の傑作。
飛び出すオ00イ、吐き出されるチ00、逃げまどい喰い散らかされる人々、悲鳴とお笑いが、ごちゃ混ぜになった傑作パニックコメディーです。
これも好きな人だけ見てください。クセになりますよ。お薦めです。
「監督失格」
亡くなった伝説のAⅤ嬢とAⅤ監督との愛憎をつづったドキュメンタリー映画です。
奇妙な縁で結ばれた2人の人間の軌跡に心揺さぶられました。とても面白かったです。
それより(?)面白かったのが、おそらくAⅤ作品などまともに見た事がない女性観客の反応です。どうやら素直な恋愛ドキュメントとして感動し、あちこちですすり泣きが聞こえていました。それはそれで正しい映画の楽しみ方だと思うのですが、できれば外道の如く女体を持て遊ぶ、AⅤ監督の所業を目の当たりにしてからこの映画を見たらもっと生々しい人間の体臭まで感じられて、この映画の成り立ちを裏から想像できるという、初めて味わう感動まで行けたかもしれません。そんな色々な事を考えさせてくれた傑作ドキュメンタリー映画です。
「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」
猿達に大共感し、燃える革命ストーリーになっていました。
個性的でカッコいい猿達に比べて人間のなんてせせこましい事。その描写がさらに猿達への共感を増幅させる演出になっていて見事です。とても面白い映画です。
他の猿の惑星シリーズを見ていなくても大丈夫な独立した傑作<猿の惑星>です。
万人にお勧めの近頃稀有な傑作娯楽映画です。
「ラビット・ホール」
ニコール・キッドマンが、幼い息子を事故で亡くしたトラウマで苦しむ母親を演じている人間ドラマです。静かで落ち着いた雰囲気がアメリカ映画にはない空気感を醸し出していて良かったです。主人公の周りの夫や家族の気持ちの揺れ動きが繊細なタッチで描かれていていつまでの心に残りました。そして、幼い息子を引き殺してしまった、高校生との交流。その少年の心情が、手作りのコミックブックのラビット・ホールに凝縮されていて目頭が熱くなりました。ラストの余韻を含んだ終わり方も良く、傑作に値する作品だと思いました。
「サウダージ」
日本映画の傑作です。
山梨県、甲府市のシャッター通りと化した街を舞台に、右翼系ラッパーの若者、土木作業員の青年、その妻の元キャバクラ嬢、愛人のタイ人ホステス、怪しげな水を販売しているヤクザ、出稼ぎの日系ブラジル人達など、色々な人々の生き様を描いてゆく群集劇です。
この映画の驚異的な事は、多くの登場人物それぞれの個性が見事に描き出されている事です。
普通の映画なら一人や二人の登場人物の描き方が薄く、見終わった後で、そういえばあの人物いつのまにか消えたなという感じが残るモノですが、丁寧に描きこまれた人々がその街の絶望とかすかな希望を描き出していて、2時間40分という長さを微塵も感じさせません。傑作です。まさか日本映画で名匠ロバート・アルトマン的群像劇の傑作を見る事が出来ると思いませんでした。是非見てください。

  # by mind-house | 2011-11-14 01:00 | Trackback | Comments(0)

第67回心ぴく映画コーナー(下)

第67回心ぴく映画コーナー(下)です。
心臓がぴくぴくするほどの巻来功士的大感動作品、この4ヶ月間に観た最強の心ぴく映画7本を紹介します。
「トゥルー・グリッド」天才コーエン兄弟が放つ、本格西部劇の傑作。これまでのコメディー調の奇をてらった演出を抑え、どっしりと落ち着いたカメラワークで荒野の荒々しさを表現していて素晴らしいです。父の敵を討ちたい少女と、それを助ける老ガンマン、それと懸賞金目当てのテキサスレンジャーがそれぞれの人生をかけた旅に出ます。予測不可能な展開にわくわくさせられ、ラストは心に響く<人間の業>まで描けていて、まさに超心ぴく感動の大お薦め作になっていました。星空の美しさが絶品、それだけで何杯もおかわり出来る傑作映画です。
「キラー・インサイド・ミー」ノワール・ピカレスクの大傑作です。主人公のある意味、筋を通したヒトデナシ感が爽快にさえ見えてくるという離れ業をやり成功している稀有な作品です。
極悪な主人公に純情を尽くす女性達が絶品です。もしかしたら娼婦役を演じたジェシカ・アルバの代表作になるかもしれない、それほど素晴らしく役になりきっていると思いました。
もう一人の女を演じたケイト・ハドソンも当然の如く素晴らしいです。
とても恐ろしく、胸が悪くなるような描写がありつつ、ラストの絶望が爽快でさえある。
私の心をゆさぶり、まさに心臓ぴくぴくにしてくれた大傑作です。
見たら絶対に心を揺さぶられますよ(安っぽい感動とは無関係の、ほんとに心臓をわし掴みにされる感じ)的映画で、絶対のお薦め作です。心してご覧ください。
 
「アンチ・クライスト」この作品も、心をわし掴みにされる大傑作です。
登場人物はほとんど2人だけです。ある夫婦のセックス中に、幼いわが子が窓から落ちて死んでしまいます。それが原因で心を病んだ妻を治療しようと精神科医である夫は、二人きりで、山奥の別荘に出かけます。それからの狂気の描写のたたみ掛けが、唖然とするほどうまく、画面作りは絵画のようで唸らされます。聖書の言葉を引用しつつ心臓がぴくぴくするほどの素晴らしく、おぞましい光景が幻想画のように展開していきます。ウィリアム・デフォーとシャルロット・ゲンズブールの体当たりの演技にも目を見張らされました。そしてこの題名の意味が明らかになる終盤、そしてラスト素晴らしいシーンで終わります。天才ラース・フォン・トリアー監督の傑作<ドッグヴィル>に勝るとも劣らない大傑作です。
この作品も安っぽい感動なんてありませんよ。心臓に直接爪を立てるような(?)超お薦めの傑作心ぴく映画です。是非、心してご覧ください。
「ブラック・スワン」御存知、サイコ・バレエ(?)映画の傑作です。
主演のナタリー・ポートマンをネチネチといじめるような監督の演出が抜群です。
まるで名匠ブライアン・デ・パルマ監督の名作<キャリー>を思い浮かべてしまったほどです。お薦めですと言わなくても良い位に日本でもヒットしているのでとても嬉しいです的傑作心ぴく映画です。 
「ショージとタカオ」有名な布川事件の犯人にされ、20数年間も刑務所に入れられやっと10年前に釈放された2人の、冤罪裁判での戦いを描いたドキュメント映画の大傑作です。
この映画は、テレビのゴールデンタイムでやるべきです。
3.11以降の今でこそ、この国の形を知るいい機会になると思います。
皆が気付き始めている、どす黒い部分がしっかりと映し出されています。そして解るはずです、この国の権力者たちが一番大切なものは、国民の幸せなのか?自分達だけを安定的に幸せにしてくれるシステムだけを守りたいのか ?
ほんとに恐ろしい事です。この事件を30年ぶりに解決させたのは国民を守るはずの権力者ではありませんでした。手弁当で集まった弁護団と市民達が30年の戦いを支えてやっと勝てたのです。やはり自浄作用がないと結論付けざるを得ない、この国の体制を変えるのは市民つまり私達個人個人が声を上げるしかない事を分からせてくれる、絶対見るべき映画なのです。この国の絶望的現実を直視してそれを変えることでしかこの国の再生はありえない。そんなことまで考えさせてくれる大傑作心ぴくドキュメント映画です。
是非是非見てください。
「127時間」トレッキングが趣味の若者に起こった実際の出来事を描いた傑作です。
私も山歩きが趣味なので、最初っから心臓が高鳴っていました。
山に出かける青年のわくわくした気持ちが溢れている出だしから、凄惨かつ大感動のラストまで中だるみなく一気に見せ切る演出はまさに天才肌です。
<トレンスポッティング>でみせたダニー・ボイル監督のスピード感溢れる演出が戻り、とても嬉しい限りです。
同時に自然の美しさの演出も素晴らしく、渡りガラスのシーンには涙が出ました。
そして当然、文字通りの命をかけた脱出シーン。それをやり遂げた主人公の、色々な物が入り混じった表情の素晴らしさ。心底感動して、目頭が熱くなりました。
山歩きをする人のみならず、全ての人に勇気を与えてくれる大傑作です。
超お薦めの心ぴく映画です。是非見てください。
「ビューティフル」スペインのバルセロナそのものが主人公と言っていいほど、街の息吹が匂ってくるほどのリアリズム演出で見せる大傑作映画です。
主人公は、心身症を患っている妻と別居して小学校の高学年の長女と低学年の長男、2人の子供を育てている40男です。
仕事は、不法移民の仕事のあっせんという少しヤクザな商売で、自分が目を掛けてやっている中国人家庭との、ある事件が彼の人生を大きく変えていきます。
そして、自分の深刻な病も・・。
全てのリアリズム演出が素晴らしく、見ていてため息の連続でした。
まるで、まだ日本映画というものが存在していた頃(今大きな劇場で上映している邦画のほとんどはテレビドラマであって映画ではない)の名匠の映画を見ているようでした。
その演出で、最初多少ルール無視だと思われた主人公の、特殊な感覚演出が、中盤からリアリズムを逆に増幅させるという奇蹟的な効果になっていたのには、思わず唸ってしまいました。とにかく、エキサイティングで、切なく、心を震わせる感動の大傑作心ぴく映画です。主演のハビエル・バルデム以下全ての役者が完璧な演技を披露しています。
これこそ映画です。
是非ともご覧ください。超お薦めの名作です。

  # by mind-house | 2011-07-11 00:17 | Trackback | Comments(0)

第67回心ぴく映画コーナー

第67回心ぴく映画コーナー(上)です。
この4ヶ月間に観た映画はた「再生の朝に‐ある裁判官の選択‐」「幸せの始まりは」「男ちの挽歌」「ヒアアフター」「英国王のスピーチ」「ザ・ファイター」「愛する人」「SOMEWHERE」「悪魔を見た」「アメイジング・グレイス」「シリアスマン」「エンジェル ウォーズ」「トゥルー・グリット」「ブルーバレンタイン」「キラー・インサイド・ミー」「アンチクライスト」「生き残るための3つの取引」「塔の上のラプンツェル」「ブラック・スワン」「アウェイク」「ショージとタカオ」「ファースター怒りの銃弾」「アジャストメント」「Xメン‐ファースト・ジェネレーション」「アリス・クリードの失踪」「スカイライン‐征服‐」「ロスト・アイズ」「127時間」「ドリーム・ホーム」「ビューティフル」の30本です。
今回のしょんぼり映画は5本です。
「悪魔を見た」『オールドボーイ』のチェ・ミンシクとイ・ビョンホン共演のサイコサスペンスなので期待して見に行きました。
しかし、ただ、だらだら続く残酷描写を見せられただけの印象しか残りませんでした。
途中出てくる、殺人鬼達がブラックな笑いを提供してくれるかと思ったらそうでもなく、情の世界で終わってしまって、突き抜けた感じにはならなくて残念な印象の映画になっていました。そんな、いや~な感じのカルト映画が好きな人にはもしかしたら楽しめるのかもしれません。そんな映画です。
「アメイジング・グレイス」英国で初めて、奴隷貿易禁止の法案を議会に提出した議員の戦いの行く末を描いた感動作です。ストーリーは良いのですが、奴隷たちの心情が胸に迫るように描かれてなく、まるでテレビドラマのような凡庸な演出と、オーラがない主演男優がせっかく脚本を台無しにしているような映画になっていました。テレビでよくやっている歴史再現ドラマを、お金を出してもみたいという人にはお勧めかもしれません。
「ヒアアフター」クリント・イーストウッド監督のように高齢でなければ描けなかった映画かもしれません。
死に直面した人々が、舞い戻った現実社会でどうそのトラウマに対峙するかが、淡々と描かれています。この淡々の所で少しうとうととしてしまいました。
わざと盛り上がらないような演出をしたかのように、こちらが期待した出来事は見事に何も起こらないのです。そしてラストシーンでやっと監督が言いたかった事が分かるのですが、
このシーンが答えではなく始まりになっているのです。つまり途中の淡々さを飛ばしてラストから始めれば感動作になったのではないかとまで思えたほどでした。私にとっては大好きなイーストウッド監督の久々の失敗作だと思います。次に期待します的作品でした。
「アジャストメント」配給会社の宣伝文句、サスペンスアクションなどでは全くない映画。
奇妙な味のショートショートを無理やり伸ばして作ったような作品でした。
敬虔なキリスト教信者の人に感想を聞きたい欲求に駆られるほど、この監督が観客に何を伝えたかったのか、意味不明でした。
「ドリーム・ホーム」残酷描写だけが見どころの映画。バカバカしい位にそれに徹底して描いていれば、ある意味ブラックギャグの利いた、笑える面白映画になったと思いますが、社会派の衣をつけたばかりに、過去の回想場面での失速感が致命的になり、ただいやな感じが前面に出てしまった作品。
才能のある監督には間違いないと思うので、次回作に期待します。
次は面白映画10本です。
「幸せの始まりは」主人公の青年の、父親役のジャック・ニコルソンがいい味出している恋愛映画。
アスリート同士の恋愛模様に笑わされました。
「男達の挽歌」ジョン・ウー監督の香港映画を韓国でリメイクしたアクション映画です。
ある意味、軽いからアクションが生きる作品になっていたオリジナルに比べ、リアルな南北問題を取り入れた本作は、アクションシーンの派手さと南北問題を背負った兄弟の葛藤のシーンがチグハグな印象になってしまい残念でした。
ただ作品を貫く熱気は、流石勢いに乗っている韓国映画の面目躍如というところでしょうか。
最後まで飽きさせない映画にはなっていたと思います。
「英国王のスピーチ」皇室に憧れを抱く、アメリカのセレブ会員達が投票して賞を与える米アカデミー賞で、作品賞ほか主要部門を独占した映画。
ある意味それだけの、あまり深みのない良作(?)でした。
「エンジェル ウォーズ」出だしとラストは素晴らしい惜しい作品です。
脳内で繰り広げられるファンタジー的戦いは、現実世界の絶望的緊張感と比べて退屈な印象でした。そのちぐはぐさがやっとラストになり解消され、ザック・シュナイダ―監督節全開となるのですが、あまりに脳内イメージ世界の長さに正直飽きました。
惜しい本当に惜しい心ぴく映画になり損ねた面白映画です。
「ブルーバレンタイン」愛し合い、良い夫、妻になろうと努力する男女の愛が壊れる様を描いた傑作、<レボリューショナリー・ロード>を思い浮かべて見に行ったのが間違いだったのか、壊れるべくして壊れた夫婦の話という印象でした。
ただその過程の描き方がリアルで、中だるみを一切感じさせない面白映画でした。
「塔の上のラプンツェル」グルム童話をアニメ化したディズニ‐映画です。空に無数の灯篭が舞い上がるところは美しく、一見の価値があります。そんな面白映画です。
「アウェイク」手術中麻酔覚醒、という恐ろしいテーマを扱った映画という事で期待して見に行きました。
しかし、その恐ろしさは、途中から曖昧になり、陰謀サスペンス物になって、見事(?)な、どんでん返しで終わってしまいました。1時間半という時間を効率的に使った面白映画です。ただ私の期待していたすごく痛くて怖い映画にはなっていませんでした。
だから、一般向けのサスペンス映画なので楽しんで見てもらえる映画だと思います。お勧めです。
「ファースター怒りの銃弾」惜しい復讐アクション映画です。登場人物や銃撃シーンの演出は見事で引き込まれますが、
作品のトーンが一定していない為にワチャワチャした印象の映画になっていました。
出だしは、ポップなガイ・リッチー的で、後半ノワールタッチになるとでもいいますか・・。
それが統一されていれば傑作になったと思うのですが・・。
しかし見て損はない、面白アクション映画です。
「Xメン‐ファースト・ジェネレーション」大傑作<キック・アス>監督作という事で期待して見に行きました。
期待が大きすぎたようでした。普通に面白いヒーローアクションものになっていたのにR指定にしない為に無理して創っているんじゃないかと勘ぐってしまうような演出ばかりが鼻についてしまいました。まあハリウッド、ビッグバジェットムービーだから仕方ないか・・的映画です。ただ映画としては、けっしてつまらない映画ではありません。
安心して見られる面白アクション映画です。
「SOMEWHERE」映画俳優とその娘の話です。娘役の美少女が素晴らしく、彼女を見るだけでもおつりがくる映画です。話そのものは、ただいつもはなれている二人が父親の仕事でヨーロッパに一緒に行く、その道中と前後の数日を描いているだけです。しかし、このなんということはない描写に、監督であるソフィア・コッポラの演出がマッチして奇妙な面白さを引き出していました。限りなく傑作に近い面白映画でした。
いよいよ傑作映画8本です。
「生き残るための3つの取引」主人公が、悪徳警官、悪徳検事という韓国ノワール映画です。
とにかく面白い。虚々実々の駆け引きというより、劣等感を持った男達が泥沼の中を這いずり回り、自滅してゆく様が圧巻でした。こんな男達の内面をえぐる作品を作り続ける韓国映画を心底うらやましく感じました。そんなお勧めの傑作映画です。
「再生の朝に‐ある裁判官の選択‐」中国の法律が近代的に改正される直前に、旧法により裁かれ車泥棒の罪だけで死刑の判決を言い渡された男と、担当裁判長を軸に話が展開する佳作。
中国の庶民のリアルな生活描写が見事でした。それに死刑がまだ中国では見せしめのものであるという事が実感できて、衝撃的でした。お勧めの傑作映画です
「ザ・ファイター」実在のボクサー兄弟を描いた映画です。名トレーナーだけど麻薬に手を出すほど駄目な兄を、クリスチャン・ベールが演じていて存在感抜群です。もう一人の天才肌だが家族に引っ張られがちの気の弱さを持った弟ボクサーをマーク・ウォルバーグが演じています。この映画の見どころは、ボクシングシーンなどではなく、2人を取り巻く家族模様の面白さでしょう。ものすごく勝気だが駄目な兄のかたばかり持つ母親、この強烈な個性が映画を引っぱっていると言ってもいいでしょう。そして母親の再婚相手である気の良い義父、そして何人いるか分からない、行かず後家の妹達、こいつらと弟ボクサーの恋人の喧嘩がすごい。
当然、ボクシングの試合のシーンは迫力満点です。見どころ満載のホームドラマの傑作です。
「シリアスマン」コーエン兄弟の不気味なコメディー映画の傑作です。
運がついていないユダヤ系大学教授に次々と小さな悲劇から大きな悲劇までが押し寄せてきます。この映画を見てほとんどの観客は大笑いはしませんが、あちこちからフフとか声が聞こえたような・・。忍び笑い型傑作コメディー映画と言ってもいいでしょう。
そしてラスト、忘れられないシーンで終わります。これがあったればこそ傑作足りえたと私は勝手に思いました。万人にはお勧めしません。忍び笑い型映画が好きな人限定の傑作お勧め映画です。
「愛する人」ハイスクール時代に同級生とのお遊びで妊娠した女性が、まだ若いという理由で娘を手放すところから話が始まります。十数年後、他人の手で成長した娘は、自分の生い立ちを知り早いうちに自活して優秀な弁護士になります。しかし心の中に封印していた傷によって、男との関係の持ち方が普通じゃない事が分かってきます。ここの文字通り体を張ったナオミ・ワッツの演技がすごいです。母親役のアネット・ベニングも、やはりトラウマを抱えた看護師を熱演しています。そして女の業を背負った親子の運命が交差するラストは深い感動が待っています。傑作です。女性にはもちろん、男性にも是非見てほしいお勧めの傑作人間ドラマです。
「アリス・クリードの失踪」登場人物3人だけの誘拐サスペンス映画です。
テンポよく、全編緊張感にあふれています。計算され尽くした画面構成、カット割り、伏線が小気味よく、先の展開を予測させません。
ただ一か所、あまりに間抜けなシーンがありそれさえなければ、心ぴく映画間違いなしでした。ラストも心地よく期待を裏切って良い感じでした。お勧めの傑作です。
「スカイライン‐征服‐」低予算だと信じられない宇宙人侵略物の傑作です。
この10数年間で見た現代を舞台にした侵略物の中で一番面白かったです(<第9地区>は移民宇宙人物で侵略物ではない)。侵略物の最大の欠点は、観客にカタルシスを与えなければと、制作会社が監督に要求するのか、最後に地球人が勝つところです。
だいたい、地球上の戦争一つ終わらせることのできない軍隊が、はるか宇宙の果てから地球にやってくるものすごい科学力の宇宙人に勝てるわけないじゃありませんか。
地球の細菌にやられたとか、コンピューターウイルスにやられたとか、ほとんどギャグの世界です。しかしこの映画は、米軍の命懸けの攻撃さえ通用しない宇宙人のリアルさが描かれていて、ある意味痛快でさえあります。そして続編を是非見たい作りになっているラスト。ある雑誌や一部の人々から、超駄作のレッテルが張られているようですが、私は断然この作品を傑作だと指示します、宇宙人が出てくるだけで、くだらないとレッテルを押す偽映画評論家(映画で飯を食っているんだったら、あらゆる映画に精通しておかねばならない、好き嫌いで判断するのは素人)や何にでもお涙ちょうだいがなければ許せない観客(まるで、お遊戯会をやっているような安っぽいテレビドラマのような日本映画が好きな客に多い。この手の客は、だいたいデートの一環としてたまたま映画館に来たのであるから、関心は隣の客席にあり、なるべく映画の内容は集中しなくても分かる程度の薄いものが良い)には進めませんが、映画愛にあふれた傑作侵略映画です。
映画好きには絶対にお勧めです。
「ロスト・アイズ」スペインのサイコサスペンス映画の傑作です。
大好きな<永遠の子供たち>の主演女優がおなじく主演しています。
大傑作<パンズラビリンス>のギエルモ・デル・トロ監督が、<永遠の~>と同じくプロデュースをしているので面白くないわけがありません。
目が徐々に見えなくなる病気にさいなまれた双子の姉妹の妹が主人公です。
まず、目が見えなくなった、姉が地下室で首を吊った姿で発見されます。自殺として片付けられますが、妹は納得いきません。そんな中病気を治すために、妹は角膜移植手術を受け、一週間は包帯を取れない状態になります。ここからが緊張の連続です。まさに姿なき真犯人が姿を現すのです。この場面は先端恐怖症の人は必ず目を閉じるほどの恐怖の瞬間が用意されています。そしてラストの荘厳で落ち着く描写。人間ドラマとしても一流の作品だと思います。傑作です。お勧めです。ただ、先端恐怖症の人はちょっと遠慮した方がいいかな的映画です。
いよいよ発表の心ぴく映画7本は、次回第67回心ぴく映画コーナー(下)にて発表します。

  # by mind-house | 2011-06-27 17:18 | Trackback | Comments(0)

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